週刊現代Online
今年の3月31日号にて応募した、「美しい桜の国」デジタル写真コンテストに、ご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。
諸事情により、審査結果の発表が遅れましたことを、お詫び申し上げます。
初めてのコンテストでしたが、いずれも力作ぞろいで、一般の写真ユーザーのレベルの高さを実感することとなりました。
以下の審査員の方々の、厳正なる審査を経た上で、このたび大賞を決定いたしました。大賞を受賞された方には、デジタルコンパクトカメラ「パナソニック ルミックス DMC-TZ3」をお送りいたします。
藤代冥砂氏(写真家)、有吉玉青氏(作家)、加藤晴之(小誌編集長)
※当初予定していた竹内敏信氏(写真家)は、病気療養中のため、審査が不可能となりました。ご了承下さい
大賞 「一歩ずつ踏みしめて」 松下晄幸(みつゆき)さん
古い桜並木の脇道を、背中を丸めながら歩き過ぎていく老人の後ろ姿。時の移ろいをおさめることに成功している。(藤代氏)
穏やかな春。大きな桜の木の下を歩く小さなおじいさんの背中にそっと手を添えたい。見る者の心にやさしさを湧きあがらせる作品だと思います。(有吉氏)
静かな写真ですが、大きな桜の木と、小さい老人の対比がダイナミック。人生の歩みを、写真に写しとったようだと思います。(加藤)
春の日差しもお昼を過ぎると力強い光となります。そんな午後のひと時、畑にでも向かうのでしょうか。麦藁帽子をかぶった老人が両手で杖をついてゆっくり一歩また一歩を、坂道を確実に踏みしめて満開の桜の下を歩いていきました。
撮影場所:岐阜県揖斐郡池田町、大津谷公園下の堤防道路 撮影日:2007年3月28日
岐阜県在住。47歳、会社員。自身のホームページ「マイタウン池田」のために、本格的に写真撮影をはじめて4年。毎年、桜の時期には約1ヵ月間、毎朝の桜の開花状況を撮影し、夜にホームページにアップしている。10年続けることを、当面の目標にしている。池田町は、「さくら100選」に選ばれている霞間ヶ渓(かまがたに)など、桜の宝庫と言われている。
桜とは離れて眺める時に美しいと感じる人が多いのだろうか? クローズアップの桜がなかったのは意外だった。アングルだけでなく、距離感にももっと意識的であれば、もっと向上できると思う。(藤代氏)
桜の季節を過ぎ、猛暑の中で応募作を拝見しましたが、爛漫と咲く花も暑苦しくないどころか、さわやかでさえあり、あらためて桜の魅力を知った思いです。また桜というのは、妙に人が似合う花だというのも発見でした。(有吉氏)
桜単体でも美しい写真は多いですが、人が絡むことで、見る者にドラマを感じさせます。今回は、そのような応募作が目立ちました。桜は、撮影者の意欲を特別にかきたてる題材であることを、改めて実感しました。(加藤)